(H26.5.28更新)
◆第六章 宮廷・両班◆
1392年に誕生した朝鮮王朝は、国王を頂点に上層階級の両班(:ヤンバン)を中核とする官僚体制を採用しました。宮廷では国王の率先によりハングルが創成されるとともに、印刷・科学技術の発展に力が注がれました。ここでは王族が着用した服飾や宮殿や室内を飾った屏風、印刷資料、日時計など宮廷文化を代表する作品を紹介します。またこの時代は、性理学(儒教)が生活規範として広く人々の美意識にも大きな影響を与えました。両班の男性が使用した机・書架・筆立て・硯、女性が使用した家具や髪飾り・ノリゲなどの装身具など多彩な作品から、清雅な粋を重視した両班文化の姿がうかがえます。