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  5. 第15回特集展示「摂河泉(せっかせん)の寺社境内図と造営資料」

(H25.8.14更新)

第15回 特集展示

「摂河泉(せっかせん) の寺社境内(けいだい)図と
造営資料」を開催


平成15年 5月21日(水)7月7日(月)

 今回の特集展示では、当館の所蔵する、主に江戸時代中期から明治時代の寺社境内図と造営資料から、市民になじみの深い大阪市内とその周辺地域 -摂津、和泉、河内- の寺社を対象に展示します。
 境内図からは伽藍や社殿配置、境内の賑わいや見所、参詣の様子をヴィジュアルに、かつ詳細に知ることができます。また造営資料は、寺社境内の各建物の設計図や計画図であり、当時の建築の細部を間近に見ることができます。
 初詣や合格祈願、散歩などで出かける四天王寺や水間 (みずま) 寺、家原 (えばら) 寺など、おなじみのお寺や神社の歴史に、境内絵図や写真、建築の設計図などを通してふれてみませんか。

ギャラリートーク開催

5月24日(土)と6月21日(土)の午後2時と3時から約30分間、展示室において、当館学芸員が展示の見所紹介や解説をおこないます。


講座&見学会「四天王寺再発見!」開催

 講座では特集展示の展示資料の中から四天王寺の境内図の解説をおこない、その見どころや時代による境内の変遷をお話します。
 見学会では四天王寺の境内とその周辺を見学し、普段は公開していない重要文化財五智光院、本坊方丈を含む境内のさまざまな建物の魅力を紹介します。また、四天王寺や周辺地域で進む発掘調査の成果も解説します。
 この機会に四天王寺の多彩な魅力の一端を再発見してみませんか?
 参加には、事前にお申し込みが必要です。ご希望の方は以下の要領でお申し込み下さい。

1. 日時および場所 平成15年6月28日(土)
・講 座:10:30~12:00 大阪歴史博物館 4階第1研修室
・見学会:14:00~16:00 四天王寺境内とその周辺の見学
2. 参加費 無料(ただし途中の交通費は自己負担)
3. 募集人数 50名
4. 申込方法 往復葉書に (1) 氏名(ふりがな)、(2) 住所、(3) 電話番号を記入の上、ご応募下さい。1枚の葉書で1名様までです。応募者多数の場合、抽選をおこないます。
〈応募先〉
〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32
          大阪歴史博物館「四天王寺再発見!」係宛
5. 応募締切 6月15日(日)必着

1.主   催 大阪歴史博物館
2.会   場 大阪歴史博物館 8階特集展示室(常設展示場内)
3.開 館 時 間 午前9時30分から午後5時まで (金曜日は午後8時まで)
(但し、入館は閉館の30分前まで)
休館:毎週火曜日
4.観 覧 料 常設展示観覧料でご覧になれます

5.展示資料数

約40点 (会期中一部展示替を実施します)
6.主要展示資料

(1)四天王寺・住吉神社図  6曲1双(大阪歴史博物館蔵)
 四天王寺と住吉大社を描いた6曲1双屏風のうちの四天王寺五重塔と金堂の部分。江戸時代中期の、華やかな彩色や装飾の五重塔、金堂が金地をバックに描かれている。塔を見上げるひとびとや金堂内部の様子をのぞき見る者など、当時の参詣者のようすもいきいきと描かれている。

(2)四天王寺聖徳皇太子殿境内略図  1枚(明治26年、大阪歴史博物館蔵)
 四天王寺の太子殿(聖霊院 (しょうりょういん) )境内のようすを描いた木版の一枚刷。この太子殿は江戸時代末期に焼失し、明治11年に再建されたもので、周辺の門や諸施設もその後順次整えられた。本図は復興後間もない時期の太子殿周辺を描いたもので、四天王寺境内図の内でも太子殿部分だけを描いたものは珍しい。

(3)龍谷山水間寺 (みずまてら) 境内全図  1枚(大阪歴史博物館蔵)
 水間寺は貝塚市にあり、水間観音の名で親しまれている。蕎原 (そぶら) 川と大川が合流する場所にある境内には、江戸時代後期の火災後に再建された三重塔や本堂などが描かれている。厄除け観音として有名であり、この絵図にも貝塚駅から伸びる参詣鉄道・水間電鉄が描かれている。

(1)四天王寺・
   住吉神社図

(2)四天王寺聖徳皇太子殿
   境内略図

(3)龍谷山水間寺境内全図