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鴻池家のガラス器

(H26.6.25更新)

平成17年7月6日(水)~9月19日(月)(予定)

ガラス徳利
ガラス徳利とくり
近代 鴻池善右衛門氏寄贈 本館蔵
フランスから輸入されたガラス器。箱書には「仏国製切子きりこ徳利とくり一対」とある。切子とは、カットグラスのこと。昭和2年(1927)6月に、大阪市東区(現中央区)の美術商・春海はるみ商店から購入したものである。

色ガラス果物器
色ガラス果物器
近代 鴻池善右衛門氏寄贈 本館蔵
紫のガラスに銀製の取っ手などをつけた器。鴻池家のガラス器には珍しく、色ガラスを用いた品である。

カクテルグラス
カクテルグラス
近代 鴻池善右衛門氏寄贈 本館蔵
ベルギー製のカクテルグラス。昭和5年(1930)4月に、大阪市東区(現中央区)の美術商・春海はるみ商店から購入したものである。当主・幸方ゆきかたの最晩年に入手されたものとわかる。

アイスペール
アイスペール
近代 鴻池善右衛門氏寄贈 本館蔵
ガラスの器に銀製のかごと取っ手をつけた氷入れ。竹籠たけかごのデザインとなっており、氷はさみにもささの意匠があしらわれている。和風のデザインとガラスとを組み合わせた涼やかで、しゃれた逸品といえる。

ガラス蓋茶碗
ガラス蓋茶碗ふたちゃわん
近代 鴻池善右衛門氏寄贈 本館蔵
ふたつきの茶碗で、形から菊茶碗とも呼ばれる。型吹きと呼ばれる技法(溶けたガラスを吹き竿さおに巻き取り、型に入れて整形する技法)で作られている。当初は10客そろいであったが、破損しやすいためか現在は4客のみ残されている。

アイスクリームコップ
アイスクリームコップ
近代 鴻池善右衛門氏寄贈 本館蔵
明治36年(1903)2月に新調されたもので、当初は22点セットであった。割れやすいため昭和8年(1933)の時点で1点を欠いており、現在は20点が伝わる。一般にアイスクリームコップは取っ手がなく色ガラスのものも多いが、本品は取っ手つき、透明ガラスに幾何学きかがく模様がカットされている。

ガラス振出
ガラス振出ふりだし
近代 鴻池善右衛門氏寄贈 本館蔵
振出ふりだしは、調味料などを入れる容器。箱の張紙に「キ(ぎ)ヤマン切子きりこ振出シ 一対」と記されている。ギヤマンとはガラス製品のこと、切子とはカットグラスのことである。

今回展示するガラス器は、鴻池家の第11代当主・鴻池幸方ゆきかた(1865~1931)の時代、すなわち明治時代から昭和初期にかけて使用されていた品々である。そのガラス器は、輸入されたカットグラスのほか、ガラス蓋茶碗ふたちゃわんやアイスペールのように国産品と考えられる品がみられる。

フロア / 7階 コーナー / くらし―鴻池家の生活用具
7階フロアマップ