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須弥山儀図幅(しゅみせんぎずふく)

(H26.6.25更新)

平成20年10月10日(金)~平成21年1月12日(月・祝)(予定)

須弥山儀図幅しゅみせんぎずふく 文化10年(1813) 円通作 本館蔵
須弥山儀図幅
須弥山儀図幅しゅみせんぎずふく
円通が制作した仏教的宇宙の模型の図画。模型は龍谷大学に現存する。仏教の宇宙認識では、中央に須弥山という巨大な山があって、そのまわりを太陽・月が回るという天動説をとっていた。また、須弥山を取り巻いて8つの外輪山と4つの世界が平面上に展開する地平説であった。我々人類が暮らすのはその1つ「南州閻浮堤なんしゅうえんぶだい

江戸後期には、地球説・地動説など西洋の天文認識が知識人に支持されてきました。伝統的な地平説・天動説をとっていた仏教界は、この事態を仏教存亡の危機と受け止め、天台僧円通を中心に西洋の宇宙観を排撃し、仏教的宇宙認識の擁護に努めます。これが明治の初めまで続く梵暦運動で、大坂もまたその一つの舞台でした。西洋の宇宙観と梵暦運動に関する資料によって、西洋の衝撃と伝統社会の抵抗を提示します。

フロア / 9階 コーナー / 幕末・維新の大坂
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