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重要文化財 高廻り1号墳短甲形埴輪

(H26.6.25更新)

平成20年11月26日(水)~(予定)

重要文化財 高廻り1号墳短甲形埴輪
短甲形埴輪全体(左)と脇に表現された開閉装置(右)
短甲とは胴部を刀や槍などの攻撃から守るための防具で、それをもとにして作られた埴輪です。両脇に刻まれた縦線やそれをはさんで穿たれる2つの小孔は、短甲を開閉するための装置を表しています。このような装置は木製短甲に類例があることから、木製の短甲を模倣したものと思われます。復元高53cm、短甲自体の高さ、幅はいずれも40cm。

高廻り1号墳は、大阪市平野区長吉長原で発見された5世紀前葉の方墳で、一辺は約15mあります。船や家など多種多様な形象埴輪が出土し、高廻り2号墳の埴輪とともに計33点が重要文化財に指定されています。

短甲は弥生時代に木製のものが出現し、古墳時代中期中葉(5世紀中葉)には鉄板を組み合わせて鋲で留める鋲留式短甲が流行しますが、6世紀になると鉄や革でできた小さな板状の部品を縦横に紐で綴じ合わせた挂甲に取って代わられます。今回展示する短甲形埴輪は、鉄製の短甲が普及する以前の時代のものであり、当時の武具の形状を伝える貴重な資料です。

フロア / 10階 コーナー / 古代難波の序章
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