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難波宮東方地域の発掘調査成果

(H26.6.25更新)

平成21年3月4日(水)~4月27日(月)(予定)

胡籙(ころく)金具と玉類
胡籙ころく金具
銅に金メッキが施されています。胡籙とは矢を入れて、腰に携帯する道具であり、この金具は箱の部分の飾りと思われます。5世紀代のものと推定され、難波宮東方の谷から出土しました。
「日子」木簡
「日子」木簡 
非常に小さな断片ですが、一方の面に「日子」、もう一方の面に「君□」という文字が書かれています。「日子」は『古事記』などの用例を見る限り、神名もしくは男子の名を指すと思われます。7世紀のものです。
なお、この木簡は3月11日(水)から16日(月)までの期間限定の展示とし、これ以外の期間は写真パネル展示のみとします。
小型鴟尾(しび)と小型丸瓦
小型鴟尾しびと小型丸瓦 
小型鴟尾(写真左)は羽根形の文様を4段以上削り出していて、高さが17cm程度であったと推定されます。また、小型丸瓦は2点あり、うち右側のものの長さは4cm程度です。いずれも通常の鴟尾や丸瓦の1/8~1/10程度であることから、法隆寺の玉虫厨子たまむしのずし のような小建築に用いられたものと思われます。前期難波宮と仏教のつながりを示すものとして注目されます。

難波宮の東方には、東方官衙と呼ばれる前期難波宮に属する建物群が存在したことがわかっています。さらにその東側の斜面には谷がいくつもあり、そこから興味深い遺物がたくさん出土しています。今回の展示では、近年明らかになりつつある難波宮東方地域の発掘調査成果の一端を紹介します。

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