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  5. 第69回特集展示「懐徳堂記念会創立100周年記念 懐徳堂展―大阪“知”の源流―」

(H25.7.16更新)

第69回 特集展示

懐徳堂記念会創立100周年記念
懐徳堂展
―大阪“知”の源流―

◆ 平成22年 10月27日(水)~12月20日(月) ◆
毎週火曜日休館(但し11月23日(火)の祝日は開館し、11月24日(水)は休館)
会場
8階 特集展示室
時間
9:30~17:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
観覧料
常設展示観覧料でご覧いただけます
主催
大阪大学
大阪歴史博物館
財団法人懐徳堂記念会

大阪歴史博物館では、平成22年10月27日(水)から平成22年12月20日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「懐徳堂記念会創立100周年記念 懐徳堂展―大阪“知”の源流―」を開催します。

江戸時代の後半約140年にわたり、大阪の学問所として君臨した「懐徳堂かいとくどう」。その顕彰と復興を目的として、明治43年(1910)に懐徳堂記念会が設立されました。

記念会は、政財界の支援を得て、懐徳堂の復興を果たし、江戸時代の貴重資料を継承するとともに、大阪の市民大学として親しまれました。

本年、平成22年(2010)は、その懐徳堂記念会創立百周年の節目の年に当たります。そこで、この展覧会では、江戸時代の懐徳堂の創設から近現代における活動まで、約300年にわたる懐徳堂の歴史を振り返ります。また、貴重資料の劣化をいかに食い止め、修復するかという試みや、最先端のデジタルアーカイブの成果などもご紹介します。


期間中の関連行事

資料解説講演会(懐徳堂アーカイブ講座)

第1回 11月 3日(水・祝)
講師:湯浅邦弘氏(大阪大学教授)
第2回 11月28日(日)
講師:矢羽野隆男氏(四天王寺大学教授)
【会場】 大阪歴史博物館 4階 講堂
【時間】 いずれも午後1時30分~2時30分(受付は午後1時から)
【定員】 250名(当日先着)
【参加費】 無料
【参加方法】 当日直接会場へお越し下さい

おもな展示資料

展示資料数:約100点
懐徳堂幅
懐徳堂幅かいとくどうふく

享保年間(1716-1735) 三宅石庵みやけせきあん
1幅 (大阪大学懐徳堂文庫蔵)
中井竹山肖像画
中井竹山なかいちくざん肖像画

寛政10年(1798) 1幅 (大阪大学懐徳堂文庫蔵)
聖賢扇
聖賢扇せいけんおおぎ

江戸時代後期 1握 (大阪大学懐徳堂文庫蔵)

主な展示資料

懐徳堂幅

(1)懐徳堂幅かいとくどうふく

享保年間(1716-1735) 三宅石庵みやけせきあん筆 1幅 (大阪大学懐徳堂文庫蔵)

懐徳堂の初代学主三宅石庵が「懐徳堂」三字を大書した書幅。石庵は能書家としても世評が高かったが、本幅でも雄渾な筆致を見せている。「懐徳」とは、『論語』の「君子は徳をおもう」にもとづくとされる。


中井竹山肖像画

(2)中井竹山なかいちくざん肖像画

寛政10年(1798) 1幅 (大阪大学懐徳堂文庫蔵)

中井竹山(懐徳堂第四代学主)の講義姿を描いた肖像画。寛政10年(1798)正月に懐徳堂内で書画の競作が催された際、中井藍江なかいらんこうが描いたもの。竹山69歳の晩年の姿である。賛は竹山の自筆。謙虚な中にも懐徳堂学主としての自負をうかがわせる。


聖賢扇

(3)聖賢扇せいけんおおぎ

江戸時代後期 1握 (大阪大学懐徳堂文庫蔵)

中井履軒なかいりけんが扇面の表に歴代の聖賢や学者の名を朱筆し、裏面にはこれらの人々を酒にたとえて面白く評を加えたもの。成立から200年を経て深刻な断裂が見られたが、見事に修復された。