大阪歴史博物館では、平成23年2月23日(水)から4月4日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「幕末大坂の絵師
大坂で活躍した絵師の森一鳳(1798~1871)は、
一鳳は花や鳥など自然をモチーフにした絵を多く描き、季節感あふれる華麗な作品を残しています。また「
本展観は、幕末に生きた大坂の人々が、どのような絵画を好み、そこにどのような願いを込めていたのかを、一鳳の作品を通して紹介します。今回の展示を通して、幕末大坂の文化や芸術水準の高さを認識していただく機会となれば幸いです。
【日時】 | 平成23年2月26日(土)、3月5日(土) いずれも午後2時から(所要約30分程度) |
【講師】 | 岩佐伸一(当館学芸員) |
【会場】 | 大阪歴史博物館 8階 特集展示室内 |
【参加費】 | 無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です) |
【参加方法】 | 当日直接会場へお越し下さい |
(1)
1幅
本館蔵
江戸時代末期~明治時代初期
雨がそぼ降る中、蓑をまとった人が小舟の上で藻を刈る姿を描く。藻刈りは、本来舟の通航を妨げないように水草を刈ることをいうが、森一鳳の藻刈舟図は、「藻を刈る一鳳」=「儲かる一方」との語呂合わせで、特に縁起の良い画題としてもてはやされた。
(2)
1隻
梅の老木に止まる孔雀を描く。孔雀は、毒蛇を駆逐するとして仏教において尊ばれた。羽根の美しさから、輸入されることも多く、江戸時代の大坂では難波に孔雀茶屋が設けられ、人々は生きた孔雀を見て楽しんだという。