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前期難波宮の壁土

(H26.6.13更新)

平成22年11月10日(水)~ 12月20日(月)(予定)

前期難波宮の土壁
前期難波宮ぜんきなにわのみや 壁土 かべつち
今回見つかった壁土は、スサ(稲わらなどの植物繊維)を混ぜた分厚い粘土を荒壁とし、その上に選別した砂を混ぜた中塗りを行って仕上げています。写真上段中央や右下の土壁はさらに表面に白土もしくは漆喰を塗った非常に丁寧なつくりのものです。
調査地で見られる土壁のようす(調査地西壁)
調査地で見られる壁土のようす(調査地西壁)
谷の斜面に50~70㎝の厚さで壁土が堆積していました。

今回、難波宮の東側の谷からたくさんの壁土が大量に発見され、いっしょに出土している遺物から前期難波宮の時代のものであることがわかりました。壁には表面を白く仕上げたものもあり、当時の宮殿の姿を想像させる重要な資料です。また、多くの破片が焼けていることから、朱鳥元年(686)の火災で焼けた宮殿の廃材を、谷に捨てたものと思われます。
 また、1階エントランスではこの発掘調査についての写真パネル展示を行っています。この機会にぜひご覧ください (寺井誠・李陽浩)

フロア / 10階 コーナー / 特設展示コーナー
10階フロアマップ