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映画講座 生誕百年 中村登と女性映画

大阪歴史博物館では、映像文化の歴史と現在を理解するため、映画上映会・映画講座など、さまざまな催しを開催しています。

松竹大船撮影所が誕生した'36年に入社し82本に及ぶ劇映画を監督した中村登。生誕百年を記念し、上倉庸敬氏(大阪大学大学院教授)を招いて、中村登の映画世界について考えます。

生誕百年 「中村登と女性映画」
主  催 大阪歴史博物館、NPO法人コミュニティシネマ大阪、シネ・ヌーヴォ
日  時 平成25年5月19日(日)午後2時~3時30分(開場は午後1時30分)
会  場 大阪歴史博物館 4階 第1研修室 交通のご案内
定  員 60名(当日先着順)
講  師 上倉庸敬 氏(大阪大学大学院教授)
料  金 無料
お問合せ 06-6582-1416(シネ・ヌーヴォ)

中村登 監督 プロフィール

東大文学部英文科を卒業後、1936年、蒲田から移転した松竹大船撮影所に助監督として入社。大船第一期生となる。島津保次郎監督に就き、兄弟子の吉村公三郎、木下恵介に連なる。

戦後、21作目の『我が家は楽し』(1951年)が好評裡に迎えられ、第一線に立つ。以来、文芸映画の担い手として、井伏鱒二の『集金旅行』、永井荷風の『つゆのあとさき』、北条秀司の『土砂降り』、井上靖の『河口』、松本清張の『波の塔』などに手腕を振るう。

1963年、川端康成原作の『古都』が絶賛され、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされる。小津安二郎没後、松竹の新たな看板監督として、成島東一郎(撮影)、浦岡敬一(編集)らの俊英スタッフとともに『二十一歳の父』『夜の片鱗』『紀ノ川』『智恵子抄』(2度目のアカデミー外国語映画賞ノミネート)などの傑作を制作する。また、女性映画の名匠として、岡田茉莉子、岩下志麻、桑野みゆき、有馬稲子、司葉子、岸恵子らの主演による女性映画を撮り続けた。中村の軌跡は“女優の都”松竹大船の正統を継ぐもので、監督した劇映画は82本に及ぶ。