都市を築いた建築材料
(H25.8.7更新)
平成25年8月7日(水)~12月16日(月)予定
日本の伝統的な建造物の多くは木造でしたが、幕末から明治にかけて欧米の建築様式が伝えられると、木とならんで煉瓦や石が建築の主要な材料として注目されました。なかでも、煉瓦は需要の高い大都市の近くで製造される場合が多く、大阪では泉州が主要な生産地でした。明治24年(1891)の濃尾地震後、煉瓦造も耐震化の工夫がされるようになりましたが、大正12年(1923)の関東大震災後は大規模建築のほとんどが耐震耐火性能にまさる鉄筋コンクリート造で建てられるようになりました。あわせて内外装にタイルが多用されるなど、関連する建築産業の興隆とともに、建築を通した都市景観も大きく変化しました。建築材料を通して、時代の変化をご覧ください。(酒井一光)
フロア / 7階 | コーナー / 近代都市の建設 |