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大阪市指定文化財 「僧寺」墨書土器(土師器甕)

(H25.8.21更新)

平成25年8月28日(水)~

細工谷遺跡では「百済尼」・「百尼」とともに「僧寺」と墨書された土器が出土しています。 同遺跡は「百済尼」・「百尼」の墨書土器が出土していることで有名ですが、これらは「百済尼寺」、つまり女性の寺(尼寺)を指すものです。一方、今回展示する土器に書かれた「僧寺」は男性の寺であり、細工谷遺跡から400m南東に位置する「百済寺(堂ヶ芝廃寺)」に当たると推定されます。「僧寺」と「百済尼」・「百尼」の両方の墨書があるということは、男女の寺(「僧寺」と「尼寺」)がいっしょに存在したことを具体的に示しています。
 なお、尼寺の近くに僧寺があるのは、百済のあり方と共通します。百済にゆかりの深い細工谷遺跡周辺で、百済の世界が再現されていたことを示すものかもしれません。(寺井誠)

「僧寺」墨書土器(土師器甕)

天王寺区細工谷遺跡出土 飛鳥時代末(7世紀末)

「僧寺」墨書土器(土師器甕)

遺跡では飛鳥時代末の溝から出土しました。赤線で囲まれたところに、左下のような「僧寺」という墨書があります。
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