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大阪朝日ビル(朝日ビルディング)の建築

(H28.10.7更新)

平成28年10月5日(水)~ 平成29年1月30日(月)(予定)

大正後半から昭和初期にかけて、大阪では中之島をはじめ、都市計画により拡幅された堺筋、御堂筋、四ツ橋筋沿いを中心に、耐震耐火性能に優れた多くの鉄筋コンクリート造のビルが生まれました。

そのひとつ、大阪朝日ビル(朝日ビルディング)は中之島の渡辺橋南詰に昭和6年(1931)に竣工しました。地下2階地上10階建塔屋付のオフィスビルで、竹中工務店の石川純一郎が設計を担当しました。竣工当時、敷地北東側が大きくカーブを描く幾何学的なデザインで、建築の専門家の間でも斬新過ぎるその意匠が「新奇を衒う、猟奇的だ」などと評されました。このビルには当初、朝日新聞本社や貸室が入るほか、10階には洋食堂「アラスカ」、和食堂「本みやけ」、屋上には航空標識塔がありました。竣工当時から冷暖房設備があったことも注目されます。冷房に使われる冷凍機が冬季に遊んでいるのを利用して、屋上にスケートリンクまでありました。

本展示では、大阪朝日ビルの特徴であった外装のステンレススチールを用いた記念品や外装モザイクタイル、10階和食堂で使われていた幾何学文と松竹梅文の欄間を展示します。

(酒井一光)

古墳時代中期の工房

「大阪朝日ビル(朝日ビルディング)の建築」展示風景

展示品
・大阪朝日ビル 外装タイル 本館蔵(株式会社朝日ビルディング寄贈)
・大阪朝日ビル記念品 本館蔵(泉川渥洋氏寄贈)
・大阪朝日ビル 幾何学文欄間 本館蔵(株式会社朝日ビルディング寄贈)
・大阪朝日ビル 松竹梅文欄間 本館蔵(株式会社朝日ビルディング寄贈)

フロア / 7階 コーナー / 近代都市の建設コーナー
7階フロアマップ