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橋本忠之印版手コレクション

(H30.11.2更新)

平成30年10月24日(水)~平成31年4月1日(月)

印判手(※)は、日常使いの器として明治時代から昭和初期にかけて大量生産された陶磁器です。当時の風俗や流行を取り入れた図柄を型紙や銅版などの技法を用いて陶磁器に転写する陶磁器は、岐阜県の美濃地方や愛知県の瀬戸市などを中心に全国各地で生産されました。
 橋本忠之氏は約30余年をかけて、多様な図様を持つの印判手作品を、絵付の技法、産地、器形、製作年代などに配慮しながら体系的、網羅的に収集しました。橋本氏のコレクションのうち1,129点が平成29年(2017)度に大阪歴史博物館に寄贈されたことを記念して、同コレクションから選りすぐりの印判手作品を、常設展示場7階美術工芸の諸相コーナーで、順次展示します。

※「印判手」の表記について
通常「印判手」と表記されることの多い、印ばん手ですが、橋本氏のコレクションについては「印版手」と表記しています。これは、もともとの「印判」という語は「こんにゃく印判・ゴム版絵付け」にのみ限定して使用されており、現在の印ばん手の主流である「型紙摺絵・銅版転写」を含んでいなかったこと、また印ばん手の歴史が近代以降の印刷の発展とともに進化してきたことを踏まえ、印ばん手の表記としては「印判手」ではなく「印版手」とすべきである、との橋本氏の研究に基づいています。そこで当館では橋本氏の収集および研究活動に敬意を表し「橋本忠之印版手コレクション」と呼ぶことといたしました。

(中野)

橋本忠之印版手コレクション

フロア / 7階 コーナー / 美術工芸の諸相
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