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上町台地の失われた古墳を探して

(2020.4.1更新)

2020年4月1日(水)~8月3日(月)(予定)


 大阪市の背骨のように南北に延びる上町台地は、古くは 難波宮 なにわのみや や大坂城が建造され、常に大規模な開発が行われてきたところです。発掘調査をすると、しばしば難波宮よりも古い時期である古墳時代の 埴輪 はにわ や玉が出土することがあります。これは幾度となく開発に遭い、古墳が壊されたことを物語ります。このコーナーでは、上町台地北端で出土した古墳関連遺物を展示するとともに、現代も残る古墳を写真で紹介します。

(寺井誠)

三輪玉みわだま耳環じかん

(難波宮跡下層出土)
三輪玉と耳環

 三輪玉は3つの山が連なる形をしており、大刀の柄(握る部分)の飾り(護拳帯ごけんたい)に使われたと推定される水晶製の玉です。また、手前にある耳環じかんは現代風に言うならイヤリングで、銅の芯に本来は鍍金されていたと思われます。いずれも前期難波宮内裏回廊のあたりで出土していることから、宮殿を造るときに破壊された古墳の副葬品であった可能性が高いものです。


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