1. ホーム
  2. 展示・イベント
  3. 特集展示
  4. 第140回特集展示「大大阪、その西へ」

(2021.10.29更新)

第140回 特集展示

大大阪だいおおさか、その西へ
―湾岸・河口地域の変遷史―

◆令和3年12月22日(水)~ 令和4年2月21日(月)◆

火曜日・年末年始(12月28日~1月4日)休館

会場 8階 特集展示室
時間 9:30~17:00
※入館は閉館30分前まで
観覧料 常設展示観覧料でご覧いただけます
主催 大阪歴史博物館

大阪歴史博物館では、令和3年(2021)12月22日(水)から令和4年(2022)2月21日(月)まで、8階特集展示室において、特集展示「大大阪、その西へ-湾岸・河口地域の変遷史-」を開催します。

明治維新後、著しい工業化によって近代都市となった大阪市は、大正14年(1925)、第二次市域拡張を行い、人口約211万人の「大大阪」と呼ばれる巨大都市となりました。大大阪の工業の中心地は都市の周縁部であり、とりわけ市域西部の湾岸・河口地域は港湾や大規模工場が立地するエリアとなりました。これらの地域は、江戸時代の新田開発によって誕生した農地でしたが、明治時代以降、工業地域に変わったものです。現在の区では、おおむね西淀川区、此花区、港区、大正区、住之江区にあたります。

本展示では、大阪市西部の湾岸・河口地域について、写真、絵画、地図、絵葉書などのビジュアル資料を中心に紹介し、その変遷をたどります。


主な展示資料

展示資料数:約50点
絵葉書「生産の大阪」
絵葉書「生産の大阪」
昭和初期
大阪歴史博物館蔵

絵葉書は、観光地や神社仏閣などの名所を紹介することが通例ですが、これは大阪の工場地帯を取り上げた珍しい絵葉書です。「生産の大阪」というタイトルのもと、現在の此花区や大正区などにあった紡績工場、造船所、ガスタンク、発電所、貯木場などの写真が収められています。湾岸・河口地域の工業化が、大阪の産業を支えていたことを視覚的に示す資料です。

大阪風景画帖
大阪風景画帖
昭和初期
大阪歴史博物館蔵

昭和初期の風景を写実的に捉えた淡彩画で、大阪市内の28か所が描かれています。御堂筋や道頓堀などの市街中心部に加え、築港ちっこう(大阪港)、可動橋、貯木場、飛行場、新淀川河口などの湾岸・河口部の風景が数多く描かれています。作者は不詳ですが、描かれている景観から、昭和12年(1937)頃に制作されたと推測されます。近代的な街に変貌していく大阪の姿が活写された画帖です。

>極東選手権競技大会関係資料
極東選手権競技大会関係資料
大正12年(1923)
大阪歴史博物館蔵

大正12年(1923)、大阪市港区にあった市立運動場で、第6回極東選手権競技大会が開催されました。通称「極東オリンピック」と呼ばれたこの大会では、日本、フィリピン、中華民国などから集まった選手たちが、6日間にわたって陸上競技、水泳、野球、サッカー、バレーボール、テニスなどで競い合いました。この大会に関する記念写真帖、プログラム、絵葉書などを紹介します。