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小大丸にみる大坂の呉服商

(2022.8.7更新)

2022年8月3日(水)~10月3日(月)予定

江戸時代の大坂は、呉服や太物(木綿)、そして古手(古着)といったあらゆる階層の衣料品が流通する拠点でした。武士や有力町人の華やかな装いを支える呉服商の多くは、庶民の衣料である古手や、古衣を襟や袖に解いた「解き物」などを扱う古手商をルーツとしました。有名百貨店の高島屋やそごう(現在はそごう・西武)も、古手から呉服商に進出し、近現代にわたって発展した企業です。

ここでは、心斎橋筋の菊屋町で古手から呉服商に進出し、現在も心斎橋筋商店街で呉服商を営む小大丸(大和屋忠三郎)の資料をご紹介します。

(島﨑)

御得意様定紋じょうもん貼帳
明治37年 本館蔵
三好範長(長慶)書状
小大丸の得意先の紋を貼り付けて一覧にした帳面です。注文を受けて呉服をあつらえる際の参考としました。両替商を営み、明治維新後は財閥となった鴻池善右衛門、銅商売から経営を多角化した住友吉左衛門のほか、富久娘の花木甚右衛門、白鹿の辰馬吉左衛門といった灘の酒造家も小大丸の得意先でした。
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