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大阪随一の粋人・平瀬露香遺愛品

(2023.2.14更新)

2023年2月1日(水)~3月27日(月)

平瀬露香は、天保10年(1839)に大坂の豪商(十人両替商)千草屋の6代目・平瀬春温の子として生まれました。幕末から明治を生きた最後の「粋人」、また「粋の神」と称され、茶道をはじめ花道・書道・和歌・俳諧・連歌・国学・能楽・陶芸・蹴鞠けまり・琵琶など諸芸を極めたことで知られています。とくに、千草屋平瀬家は、初代保信以来、茶道家元の武者小路千家と深い関わりを持ち、露香も武者小路千家11代・一指斎いっしさいに師事しています。さらに、幕末に炎上した武者小路千家の再興を支援し、一指斎逝去の際には家元預かりを務めて家元継承者である愈好斎ゆこうさいの成長を見守りました。
 そこで、露香の命日である2月8日(明治41年・1908)にあたり、その偉業をしのび、露香ゆかりの道具類をご紹介いたします。

(中野朋子・北上真生)

平瀬露香肖像画
明治時代後期 個人蔵
平瀬露香肖像画
本作は、松原三五郎によって晩年の露香の姿を描いたものです。三五郎は、岡山市出身の洋画家で、明治17年(1884)より岡山県師範学校と岡山県尋常中学校の図画教師を務め、明治23年(1890)には大阪師範学校に転任します。画塾を開き、池田遙邨ようそんなど優れた画家を育てたことで知られています。
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