1. ホーム
  2. 展示・イベント
  3. 常設展示
  4. 展示更新情報
  5. 新年の寿ぎ―辰年によせて―

新年の寿(ことほ)ぎ―辰年によせて―

(2023.12.25更新)

2023年12月20日(水)~2024年1月29日(月)(予定)

 令和6年(2024)は辰年。昇り龍のように、勢いのあるよい1年になることと存じます。辰年にちなみ、当館9階・7階では龍に関する資料を展示いたします。この機会に、さまざまに表現された龍の姿をご覧ください

※「仙花いか 雲竜」のみ2024年1月5日(金)より展示いたします。

展示資料
仙花せんかいか 雲龍 市原卓生作
昭和時代 本館蔵(木村薫氏寄贈)
仙花いか 雲龍
大阪では、凧のことを「いか」と呼び、仙花(半紙大の紙)を貼りあわせた四角形の凧を「仙花いか」といいます。本資料は、日本の伝統凧を製作している和凧作家・市原卓生氏の手によるものです。渦巻く黒雲のなかを白龍が昇り、中央に描かれた力強い龍の文字が目を引きます。このほか、近世の版本にみえる凧あげの様子や、西日本の伝統的な凧も展示いたします。

(俵)


雲竜図 西山にしやま芳園ほうえん
江戸時代(19世紀) 本館蔵(前田美希氏寄贈)
雲竜図
江戸時代末期の大坂で活動した西山芳園の作品です。宝珠を追って雲中を昇る龍を描きます。輪郭線を用いず、墨のにじみであらわされた雲の表現が秀逸です。芳園の作品は、山口財閥の山口家、住友財閥の住友家、野村財閥の野村家らも所蔵しており、近代大阪の財界人に好まれました。

(岩佐)


染付そめつけ龍図大皿
江戸時代 本館蔵(鴻池善右衛門氏寄贈)
染付龍図大皿
本館蔵(鴻池善右衛門氏寄贈) 鴻池本邸で使用された染付の大皿です。底面に「大明成化年製」(みん国の成化せいか帝:第9代皇帝、在位1464~1487)の銘がありますが、実際は江戸時代の伊万里で焼かれた品です。本資料は単なるコピー品ではなく、最高級中国陶磁器のオマージュ品として焼かれたと考えるべき佳作です。

(澤井)


自在じざい置物おきもの 穐山竹林斎あきやまちくりんさい
大正12年(1923) 本館蔵(西條敏弘氏寄贈)
染付)龍図大皿
細密な木彫により作成した鱗を、紐状のもので互い違いにつなぎ合わせて、龍の鱗のような自由な曲線状に動かすことができる自在置物です。金属製の自在置物はこれまでにも知られていますが、木製のものは極めて珍しいです。細部まで気を配った渾身の彫刻は、まさに「最後の職人技」といえます。

(内藤)

フロア / 9階 コーナー /まちの生活/町人の文化
9階フロアマップ
フロア / 7階 コーナー /鴻池家の生活用具/特設コーナー
7階フロアマップ