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古代宮都の瓦

(2024.4.12更新)

2024年4月10日(水)~7月8日(月)(予定)

瓦の起源は紀元前11世紀(今から3000年以上前)の中国・西周せいしゅう時代にあるとされています。日本では6世紀末に飛鳥寺を建立した際に導入されたのが始まりです。7世紀末の藤原宮の造営を契機に、宮殿で使用されるようになります。頑丈で美しく立派な瓦葺の建物は、律令国家による支配の象徴として、その威厳を誇示したことでしょう。
 今回展示したのは、かつて大阪市内で海苔問屋を営んでおられた故・長尾ながお卯吉うきち氏が収集された考古資料コレクションのうち、古代の宮都跡で採集された瓦です。まさに古代史の舞台となった宮都の雰囲気を瓦から感じてみてください。

(岡本 健)

恭仁宮くにきゅう跡採集の瓦
奈良時代(8世紀) 本館蔵
恭仁宮採集の瓦
天平12年(740)に平城宮を出発した聖武天皇は、恭仁くに難波なにわ紫香楽しがらきと移動を繰り返します。その際、恭仁宮の建物は平城宮から移築されています。この瓦は平城宮跡でも出土していることから、恭仁宮への遷都時に平城宮から運んだとみられます。

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