大阪歴史博物館　Osaka Museum of History

八牛貯貝器（はちぎゅうちょばいき）

◆前漢時代（紀元前206年～紀元８年）
《国家一級文物・日本初公開》

安産を象徴する子安貝を貯める青銅製の容器。両側に虎形の耳、蓋上は８頭の牛を配し、表面には鳥獣文を線刻する。生き生きとした形象や繊細な刻線は卓越した技術を示す。

釈慧影造仏三尊像

◆梁時代（中大同元年＝546年）
　《国家一級文物・日本初公開》

梁の中大同元年（546）に比丘（びく）の釈慧影が制作したことを光背裏の銘文に記す数少ない南朝の仏三尊像。南朝特有の穏やかな作風を示す。

双雉図　呂紀筆（そうちず　りょきひつ）

◆明時代（16世紀）
　《国家一級文物・日本初公開》

明代中期の著名な宮廷画家である呂紀の描いた装飾的花鳥画。華麗な彩色を施した写実的な雉や鳩と、水墨による荒々しい樹木の描写が対照的な作品。