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NHK大河ドラマ特別展「風林火山 信玄・謙信、そして伝説の軍師」
(H25.11.22更新)

武田晴信(信玄)画像

室町時代 和歌山 高野山持明院蔵
武田晴信(信玄)画像
青年時代の晴信(信玄)を描く。上にまとう直垂(ひたたれ)には、武田家の家紋である花菱紋と双鷺紋がみえる。現所有者の持明院は甲斐国の高野山宿坊で、かつ武田家の菩提所であった引導院の系譜を引く寺院である。武田氏が滅亡した天正10年(1582)に、子の武田勝頼の遺品とともに、供養のため引導院に奉納されたとされる。

上杉謙信画像

江戸時代 和歌山 高野山清浄心院蔵
軍陣で甲冑に身を固め、床机に座った勇壮な姿をあらわしている。もともと上杉家伝来の作品であったが、いつの頃か上杉家歴代の位牌所であった高野山清浄心院に伝えられ、現在に至っている。上の賛文「釈迦々葉、達磨大師も空なれば、和尚もなれも空ハ空なり」は謙信自筆と伝える。

川中島合戦図屏風

江戸時代前期 和歌山県立博物館蔵
武田と上杉の両軍が激突した川中島合戦は5回おこなわれたが、本屏風では二度の合戦を右隻・左隻に分けて描く。このうち右隻では武田信玄と上杉謙信が直接馬上で太刀を交わす姿を描いている。この直接対決は伝承であるが、『甲陽軍鑑』や『北越軍記』によって後世、人口に膾炙(かいしゃ)した。本屏風は上杉方にたって作成されたもので、上杉軍が有利な姿で描写されている。

静岡県指定文化財 紅糸威最上胴丸
(べにいとおどしもがみどうまる)

室町時代 静岡 富士山本宮浅間大社蔵
胴丸とは徒歩戦闘に適するよう、軽快につくられた鎧。胴を丸く囲むところからその名がある。本胴丸は武田信玄の後継者である勝頼が奉納したと伝えられる胴丸で、武田家の家紋である花菱紋の鋲金具がついている。確実な武田家所用の甲冑の実例として貴重な作品。

重要文化財 緋羅紗陣羽織(裏黄)
(ひらしゃじんばおり)

桃山時代 上杉神社蔵
上杉家伝来の桃山時代の陣羽織。表地は最上質の濃赤色の羅沙(らしゃ:紡いだ毛を原料として織り上げ、起毛させた厚地の毛織物)で、裏地として牡丹・鳳凰・雲文の黄色の緞子(どんす)地をとりあわせている。袖はない。羅沙という言葉はポルトガル語の発音からとったもので、日本には16世紀後半に伝来し、陣羽織・合羽などに用いられた。その目を見張るあざやかさが注目される。

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