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村野藤吾 やわらかな建築とインテリア
(H26.7.1更新)
関連行事

梅田吸気塔[写真パネル展示]

設計:村野藤吾 昭和38年(1963)
所在地:大阪市北区曽根崎2-16

梅田吸気塔 画像

梅田地下街の吸気塔は、村野藤吾の代表作のひとつとして知られる。まるで生きもののように自由な曲面で構成された造形で、表面はステンレス板で覆われている。やわらかな曲面や手仕事の痕跡を残す細部は、他の村野の設計した建築にも通底する。

椅子 村野藤吾作

昭和18年(1943) 村野家/MURANO design蔵

椅子 村野藤吾作 画像

村野藤吾は建築設計にとどまらず、多数の家具を設計した。この椅子は戦時中の仕事が少ない時期、自宅近くの指物(さしもの)大工とともに二人で時間をかけて丁寧に刻みあげたもの。全体を構成する曲線や低い座面は、その後の村野のデザインした椅子に引き継がれている。

心斎橋プランタン 衝立(ついたて) 昭和31年(1956)

京都工芸繊維大学美術工芸資料館蔵

万葉仮名文木簡

心斎橋プランタンは、心斎橋筋に面して村野藤吾が設計した喫茶店。椅子やテーブルのほか、衝立のデザインも自ら行った。建物はなくなってしまったが、金属と籐で構成されたこの衝立からは、当時の店舗全体のデザインを偲ぶことができる。


志摩観光ホテル クラシック 旧館 電気スタンド

昭和26年(1951)以降 株式会社近鉄ホテルシステムズ 志摩観光ホテル蔵

万葉仮名文木簡

村野藤吾は、ホテル建築を多数手がけた。三重県の賢島にある志摩観光ホテルでは、昭和26年(1951)の竣工以来、生涯にわたり幾多の増改築に関わって来た。この電気スタンドは、籐でつくられた笠をはじめ、全体に丸みを帯びた表情で、村野の好みがよくあらわれている。


輸出繊維会館 傘立

昭和35年(1960) 株式会社輸出繊維会館蔵

推定難波宮址現状実測図

船場の備後町にある輸出繊維会館は、建築からインテリアまで入念に設計された村野藤吾の代表作のひとつ。この傘立はどこか近未来的な表情をたたえているが、きめ細かなデザインは輸出繊維会館の温かみのある木質系の空間の中でも調和をみせている。

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