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新発見 北丹後地震の被害を報じた絵葉書

(H26.10.1更新)

10月1日(水)~12月1日(月)(予定)

北丹後地震は、昭和2年(1927)3月7日に丹後半島のつけね付近で発生したマグニチュード7.3の内陸直下型地震です。死者2,925人、全壊建物12,000戸以上の被害を出し、また夕飯時の地震であったため、火災が多発して6,000戸以上が全焼しました。大阪府内では、死者21名、負傷者126名という被害がでています。

これまで、この地震の被害を報じた絵葉書は4種類しか知られていませんでした。このたび北丹後地震の被害を報じた絵葉書集が新たに発見されましたので、ここに紹介いたします。

(飯田直樹)

大震火災惨状の実況 第二輯

大震火災惨状の実況 第二輯

昭和2年(1927) 個人蔵

東京の清水商会という店から出版された絵葉書集です。第一輯は大阪府立中之島図書館が所蔵しており、当館でも特別企画展「大阪を襲った地震と津波」(平成24年7月25日~8月26日)にて紹介しました。第一輯は全部で8枚の絵葉書からなりますが、第二輯は6枚からなり、その内の1枚は第一輯と同じ絵葉書です。また、このシリーズの絵葉書は、東京という被災地から離れた地域で出版されたため、被災地の比定に一部誤りがあることが分かっています。これは今回紹介する第二輯にもあてはまります。さらに第一輯・第二輯ともに、主な被災地であった京都府北部だけでなく、大阪の被害を報じた絵葉書を入れているところに特徴があります。東京の人々にとって、北丹後地震というのは「京阪地方」の地震と認識されていたことを示す資料と言えましょう。

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